ひとり文具メーカーとしてテレビや雑誌に何度も登場、「フリーサイズブックカバー」や「どや文具ペンケース」などアイデアたっぷりの商品を作っているベアハウスの阿部さんと、文具問屋ながらもたくさんの個性的なオリジナル商品を作り出している紀寺商事の森地さん。今回は所縁の深い2名による、関西メーカー同士のクロストークを行いました。(聞き手〜ロンド工房、荒川)
–それでは、まず阿部さんから自己紹介をお願いします。
株式会社Beahouse(ベアハウス)と申しまして、私、阿部大起が一人でやっている文具メーカーです。2011年に創業して、今まで8年やってます。基本的に自分の好きな文房具を作るというのをコンセプトにしています。なおかつ、デザインじゃなくて機能性とか、作り手の思いとかを大切に、形にしています。
–Beahouseってもう8年なんですね。自分が一番気に入ってる自分の商品を教えていただけますか?
一番最初に作った商品である、フリーサイズブックカバーです。僕がほしくてサラリーマン時代に作った商品で、文庫本からA4サイズまで1枚で幅広く対応する、特許を取得したブックカバーです。また後で話すんですけど、このブックカバーが、森地さんと僕をつないでくれたわけなんです。ええ話が、とっておきがありますんで、また後で話させてもらおうかなと思います。
–FRATにかける思いをお願いします。
僕自身FRATの運営側でもありますので。いろんなメーカーさんに出ていただくので、みなさんが楽しんでもらえるような。去年はパーティー形式の、FRATゼロっていうのやったんですけど、すごく熱量のある、小さいんですけど熱量のあるイベントができたと実感しています。それをもう1回やりたいですね。ちゃんと相手の顔を見て話せるようなイベントにしていきたいなと考えています。
–ありがとうございます。では次、森地さん、自己紹介からお願いします。。
大学卒業して、メーカーであるナカバヤシに入社して。それである縁で30のときに、紀寺商事に移っていったというかたちですね。そこから、30のときに転職して紀寺商事お世話になって25年ということで、今年ゴーゴーという55の年になると。広く浅く文具のことは関わっていってるというかたちの、普通のおっさんです。
–55歳ですか。全然見えないですね。
–紀寺商事っていう会社は文具の商社ですが、なぜFRATに出るのかというところを教えてください。
紀寺商事っていうのは、文具の商社ですね。明治45年の10月3日創業です。創業105年ぐらい。僕の誕生日なんだ、10月3日って。だから何かの縁なんかなというふうに感じますね。僕らもほんま商社やってますけれども、いろんなライバル商社がいっぱいある中で、オリジナリティーを出していきたいというかたちでやりはじめたのが、オリジナル商品です。今年はちょっとカタログを出しまして、ついに。
–オリジナル商品をいろいろ作るようになってきましたよね。
300SKU。大メーカーや。一番メーカーしてますね。
でもネームバリューがないんで。メーカーさんの力を借りると。
–基本は文具メーカーにお願いして作ってることが多いんですね。
ただ今回FRATにかけては、もう1ランクアップをしようかなと思ってるんで、そのためにやってることはあります。それ、ここでも言うていいですけど、発表はしてもまだNGで。
–今一押しの商品はどちらですか?。
スマッシュを今回。銅を出したいので、金銀のやつをうちで取ろうかという。
5カ年計画で。ここにナンバリングしようかなと思って。
–シリアルナンバー。
1,000個限定でね。もう1,000個しか作らないかたち。今回の一押しになります。
–では、FRATにかける思いをお願いします。
もう若く見えても年取ってきてるという部分も、感性とかもうついて行けない部分もできて来てるので、刺激をもらいにいきたいのは1つというのと、もう1個はアイディアを、いろんな人としゃべってアイディアの活性化をしたいというふうに思ってます。それから、それに伴う、今後商品を作るためのヒントを追究できたらというのと、もう1個は人との出会い。これが僕の中でめちゃめちゃ一番です。そういう感じで何となく楽しく、飲みもありでやっていったらいいかなって思ってます。すごい楽しみにして、夜も寝られへんわ。
お互いの会社について感じるところ
–阿部さんが紀寺商事さんのことをどう思ってるか、印象を教えていただけますか?
さっきチラッと話したんですけど、うちの創業から実はご縁がある会社さんなんです。実は僕がサラリーマン時代、前職カバン屋だったんですが、メーカーとしてギフトショーに出展していたときに森地さんがフラッと来はって、名刺交換さしてもらってたんです。僕文具好きやったから、ずっと名刺持ってたんですよ。うちの商品(カバン)はそんときは買うてもらえんかったんですけど、ずっと大切に名刺を持ってて、独立してブックカバーを作ってから売りに行きました。一番最初のお客さんです。
僕、阿部くんのことあんまり覚えてなくて、カバン屋のところで名刺渡したのは。
東大阪に紀寺商事さんの会社を見にいかさしてもろて、初めて問屋さんに営業したのが森地さんでした。文具屋さんに営業をするっていうイメージが自分の中に一切無かったんです。これまでカバン屋としてハンズさんとかしか営業したことなかったんで。こんな感じなんやって思って。「おお、やっちゃる、やっちゃる」ってすぐ採用してくれた。
–すごい、いいですね。心強いというか。
超、心強いですね。そこから8年間のお付き合い。紀寺さんに関してもいいイメージしかなくて。
–すばらしい、いいですね。森地さんから見たBeahouseさんて、どんな会社ですか?
ブックカバーを作った一人メーカーかな。今やったらどこでも入ってるし。別に普通に発注は上がってくるし。だからすごい、Beahouseの中の柱になってるんじゃないかなっていう商品。超定番。
–長くお付き合いされてて、立ち上がりから今までの成長とか横で見てきて感じることはありますか?
いろんなテレビとか出てたりね。パーっとホームページとか出てたり。前かて僕、飲みの席で言うたと思うけども、あなたたちはSNSの申し子みたいな方たちだから。そういう年代。SNSが出て来て、それで世の中でアピールする。昔は金もかかるしね。組織、大きい会社同士の付き合いとか。今は個人レベルがビジネスにしやすくなってますね。3Dプリンターでも手に入ってすぐに商品ができるし、イラストレーターでイメージができて、こうですよとかビジュアルで表現することもできるし、クラウドファンディングで資金調達もできるし。いろんな部分で個人対個人の世界になっていく、ちょうど一人メーカーっていうのはいいんじゃないかなというような気がします。
–その中でも特に阿部さんが持ってるものはなんでしょうか?
アイディアじゃないかなと。このアイディアはすばらしい。
相手の会社の商品について
–阿部さんが、紀寺商事さんの商品を1つ使うとしたら、何でしょうか?
クレヨンの柄のお道具箱です。サクラクレパスの柄、買わしてもろて。大中小ってあって、すごい便利なんですよ。自分用と子供にも買いました。実はお道具箱って、子供って学校で使ってるじゃないですか。あれってやっぱり、なんやかんや便利なんですよ。僕らみたいな仕事してたら文房具って増えてくるじゃないですか。ちょっと分厚い、例えばホッチキスとか引き出しに入りきれへんときあるんですね。穴あけパンチとか。やっぱ、お道具箱って便利なんです。ガバっと全部入れるし。
–実際かわいいですもんね。お道具箱って何種類ぐらい展開されているんですか?
3種類、これだけ。普通のやつとポストカードと名刺サイズ。A4も作ろうかなと思ったけど、物量が大変なんでね。
–箱って空気売ってるようなもんですもんね。送料がね。
だからちょっとここで。これ東洋スチールでこれぐらいのやつ、これミリタリーカラーで、自分とこのカラーで2,000個作ったんで。
–ミリタリー系好きですもんね。
まだ世に出てないけども、まだ行くねんミリタリーが。これが多分FRATに間に合うかなって。
これ1個だけ作ったら、なかなか売れない。バリエーションが必要やね。
–逆に森地さんのほうから、Beahouseの商品で1つ使うとしたら何でしょうか?
気になるやつはこのペンケースなんですよね。ちょこちょこ販売しとってんけども、7,600円だったかな。値段がちょっと高いんだよね。そこやねと思って。もうちょっと安かったら、もうちょっと売れるんかなと。僕1個聞きたかったんが、これ結構おしゃれにできて、あえて何でここベタで「どや文具」と入れたんか、その理由をちょっと聞きたかった。
どや文具会という文具好きのコミュニティーがあって、それでさっき言ったSNSのTwitter上で会議しながら、ペンケース作ろうって。その会の名前がどや文具会っていうんです。これは記念に、僕だけが作ったんじゃなくて、その会の人のアイディアとかいっぱい入れたので、それを押してます。
続けてます。うちの商品唯一、この商品だけが僕だけのアイディアじゃないんです。
–みんなのアイディア。
みんなのアイディアなんで。それでBeahouse、どや文具会のスタンプを2つ入れてあります。他は全部一人だけのアイディアで作った商品なんですけど。
–森地さんて商社って立場でもあるから、ものすごいおびただしい数の文具を見てきてるじゃないですか。その中でもBeahouseの商品ってのはアイディアが際立つ感じですか?
間違いなくこのペンケースは他にない、どこにもないです。あと気になるのは、これは懐かしい、図書カード。
ワタシ文庫ですね。貸し出しカード型のしおり。僕も小さいときは使ってました。でも今の小学生は初めて見るものだから、懐かしいとかないんですよ。
今はもうバーコードです。こんなん借りたっていうのはもう書いてないです。だから、これはどうやって使うかわからへんし。何やこれ、みたいな感じ。親御さんの年代にしたら、懐かしいってなるんでしょうね。
違いで言うたら、みなさんそうやねんけども、僕はゼロから生めない人間なんで。一応、1から2、3にはできるけども、あなたたちは多分ゼロから1というのを作ってる人なんで、そこがやっぱり違いがあるのかなというのは思いますね。
いやでも、その1から2とか3とか10とかね、いろんなメーカーさんがいろんな商品置かれて、オリジナル化できるとかいう強みですよね。
僕ちょっと面白いなと思ったのは、昨今女子文具や何や言うんてるんですけども、紀寺さんの商品って結構男っぽいのも多いんですよ。森地さんの目利き力というか。ミリタリー感、グレーとか、金属ゴテゴテとか。ユニセックスじゃなくて男性感があるんです。
–アメリカのホームセンターみたいなイメージの色味が。
あえて今月出るのはこれ。ストレージクリップボードっていう、A4のクリップボード。
中に入って取っ手も付いてるという。ハンズさんとかで売ってるのは、ここがないやつ。
–取っ手がないんですか。
取っ手あるやつを、ISOTの台湾ブースで見つけて、ちょっとしゃべって。ハウマッチって、ロット1,000個でOKって言って、輸入したいって。これかっこいいんよ。今日持って来られんかった。でかいから。
この書類がA4。外にクリップで、中にガッと開けて書類とか入れて。手で持って。
–工具箱感がすごい。
–入りそうですね。これプラスチック。
プラスチック。これ日本になかったんで、その台湾のおっさんにしゃべって。
–紀寺さんの商品で森地さんの目が入らずに作ったものってあるんですか?
あ、少しはありますよ。メガネハサミなんか、これで迷彩つくりたいって言うた人がおって、面白いね、ほな作ろうって言ってそんなのは。これも誰かがやりたいちゅう言うて、これもアイディアもろた。折りたたみの傘、これも迷彩柄。
–しかもキーホルダーなんですね。
最近おもろかったのは、とある靴ベラがブリスターパックやったのを、箱作って包装変えてたら父の日向けのギフトで結構売れたとか。しめしめっていう感じですよ。
箱に入れてね。500円とか知れてるのに。だからプチギフトでできるのかな。
–その感性、業界で持ってる方めっちゃ珍しくないですか。
いや、これはでもね、出してるときのヒントが、お客さんが箱やったらなって言うから、こんな作ろうかって。
–そこで、ほな作ろうかって思わないです。普通。めんどくさいから。
–すごいですよね。
言うたらそれって、問屋さんの仕事とちょっと違うことじゃないですか。箱入れ替えて、もっとよく見せて見ろっていうのは。メーカーからしたらありがたい存在ですよね。演出変えてくれて、数を売ってくれるんですよ。すごいありがたいお客さんですよね。
–名プロデューサー。
多分、眼鏡やろ。眼鏡はちょっと雑貨メーカーっぽいし。だって俺、今回のFRATの為にスーツ、買うてるもん。
真っ青のブルーの。真っ青のスーツ買うてあるから。スーツでええんかなと思うけどね。
かまへん?下はVネックの着て、それでいいのかなとか。それとか、NIKEのスウェットとかで普通でパーカー着てやっとくのもいいのかなって。
いや、真っ青でお願いします。大丈夫です。グレーとかじゃなくて。
だから、それとこの白眼鏡でどうかなという。そのために買うたの。
–めっちゃ、意気込んでいただいてありがたいです。
お互いの会社についての質問
–メーカーとして相手の商品や会社について、質問したいことはありますか?
僕が気になるのはね、今後の展望。これと、この先一人メーカーずっと続けるのか。社員は入れないのか、会社ちょっと大きくせんとか。あともう1個質問あんねんけども、それ、もうちょっと置いてから。
今後の展望。私的には今文具ともう1個違うアパレル系もやってて。いろいろ一人でやっていけることで、小さいビジネス作っていきたいなと思っているんですよね。
–一人でやっていけることがポイント。
小さなビジネスを増やすっていうこと。もちろん文具も大きな柱ですし、今年もう1回文具ちゃんとしたいなっていうのが、僕の大きな展望です。
サバイバルゲームの。迷彩の生地いっぱい仕入れてるんですよね。
–迷彩つながり。
それ、ブックカバーをもっと作って持っていかな思って。
最後の質問それやで。なぜ、作ってくれないの。8年前からオーダーしてんのに。
–迷彩のブックカバー。初志貫徹です、迷彩。
なんぼでもすぐ作りますよって言うとって、俺当時ほな作ってってちゅうて8年間。
–早く作って紀寺さんに売ってもらいましょう。一人でやっていくのかっていうところについてはどうですか?
社員入れるっていうのも、入れたら入れたで売上げ作らなあかんじゃないですか。それがちょっと重荷になったらしんどいなって感じで、一人でできることで何かいろいろできていったら面白いなと思ってるんで。それはFRATの企画、運営であったりとか、もちろんいろんなところとリンクしながらですけど、基本一人でやりたいっていうのが大きな思いですよね。
–意思決定は一人やけど、別にアウトソースいっぱいしてるから、一人で働いてる感ってあんまないですよね。
ないない。こうやって一緒にいろいろやったりしてるし。毎日いろんなこと会議しながらやってるから。
–雇用っていうかたちに拘ってないっていうことですね。
僕のほうから。質問です。森地さんが目利き能力めちゃめちゃ高いと思ってて。ブースの商品チョイスであったり、そんなんどこで見つけてくるというか。その辺を聞きたいと思ってました。何かビビっと来るんですか?
もともと、ケリーに関して。今日持ってきてないけど。
ぺんてるのシャープが昔から好きで、これは。ずっと小学生んときから使とって。小学生って言うたら1971年やからね。文具好きではないけど、筆記具は好きやった。
–男子あるあるですね。
文房具のかわいらしいものには別に、全然興味ないんで。だから、マスキングテープやそえぶみ箋がかわいいっていう女性の意見はよくわからない。よくわからないけど、何か商売をやってることで女子の好きなものがだんだんわかってくるんで。これも多分好きやろなと思うわけです。こういう文具があって、これ多分売れるんちゃうかと思ったら、売れちゃったってかたちで。
–プロとしての目ですね。
それは売り上げという部分でも返ってくるし。ケリーが好きで、あるとき某お店のトップバイヤーとしゃべっとって、その人も同世代だからケリーが好きで。赤ケリーを逆輸入したときすごく売ってくれたんです。超レア、数店舗だけで発注量半端じゃないぐらい売って。年間多分そこの店舗、1,000本ぐらい売ったんちゃうかな。赤ケリーだけで。
–1色だけで。
1色だけ、ピークのとき。発注履歴見たらすげえと思って。ちょっと違う色作れへんみたいになって、3色作ったのがオレンジとブロンズとカーキだったかな。作って何千本と。これもう、売れへんかったらひどいことになるから。でも、おかげさまでいろんなとこから注文きて、ずっと売れるようになって。他のにも火ついてて、普通の色も。ケリーってその当時は全然売れなくて、でもそれでバーンって火ついて、今も火ついて売れてんねんけども、生産能力がないんで、月に数百本とかしかできへんのです。大口の注文来るねんけど、全部出せない、数本ずつしか出せないという現状がある。他社は結局売れてるからやり出すだけで、僕らは好きやったからやった、この違いがあるんじゃないかね。
そのケリーに関してはね。好きやからよかったの。だから全部の目利きが俺かどうか知らんけども、ケリーに関しては好きやからよかったかな。
–ビジネスとしてかわいい系は売れるやろうと扱うものもあるし、ほんまに好きやからっていうものと、両方あるっていう感じですね。
一応、会社には社員さん結構いっぱいいてるし、役員なんでね。食わしていかなあかんし。財産も残していかなあかんので。彼らにツール、武器を残していく。これが一番やと思うわ。
売れるオリジナル商品があって、これが武器になって取引さしてくださいという話になれば。普通にこっちから営業に行ったら下手にいかなあかんけど、オリジナルがあれば対等に話ができるから。
–普通商社ってそこじゃないとこに目が行きがちじゃないですか。物流の仕組みだったりとか、営業力とか何か数で勝負っていう中で、商品力を高めようと思うっていう発想がすごいですよね。
完全にこれ僕前いた、商品力は営業力、それですよね。
だってこれ(フリーサイズブックカバー)かて、普通に入れたら上がってくるんねん。
僕は森地さんに対してですら、営業3回ぐらいしか行ったことない。だって置いたら売れるもん。発注上がってくるやろ。欠品でええって言うとった。廃盤ですとかね。そういうFAXはくるけど。
–でも、それがすばらしいと思ってくださるのが森地さんのいいとこなんですよね。
でも、やっぱチラっと言うんだけど、物流も大切だね、商社は。やっぱり物流も大切と思うわ。
–今は全国にも紀寺商事さんの商品は流通しだしてるから、いろいろなことができますよね。
もう1個質問。扱い品目的に今文具がメインですけども、例えば売り先を業界外のところに拡大していくっていうのはあるんですか?
それもありやと思います。絵本やりたいなと思って。絵本の出版社から絵本を購入して、絵本と一緒に文具を、要するにコーナー作りたいなと。僕ら文具やってきて、こっちもやったらええやんという。
–その目の付けどころすごいですよね。その売り場のコーナーがあれば、それは文具店に置いてもいいかもしれないし、雑貨店にそういうコーナーあったっていいかもしれないし。
ある人から聞いたけど、絵本は安売り対象にならないし、バックナンバーじゃないんで、転売品で2万冊毎年ずっと売れてるんで、これはもういけるって。安定してるの。例えばぐりとぐらの文具商品なんかないけども、ぐりとぐらがあれば、その本を置いてぐりとぐらの商品があれば。そういう感じのイメージでもいいんじゃないかなと。できるか別としてね。その辺はやっていきたいかなという。
–そこまでまとめられてるところってないですね。雑貨店とかでもやってるけど、バラバラですよね。コーナーにはなってない。
大人向けじゃなくて、これはもう完全に絵本、子供だけにターゲットを絞る。子供向けの売れてる文具を辺組み直したら、ちょっとしたコーナーできてかわいくなって。
それこそカフェとかに置けるようになったら、競合がないですもんね。売り方としては新しいですよね。
–大人が見ても懐かしいですね。自分の子供のときにあった絵本が今もあるから。しかも絵本は電子化絶対しないですからね。
結構高く買うてくれるのよ。古本でも。僕の子供が小さいときに、毎日、双子やったんで子供が、2冊ずつ絵本をとる。ほんなんごっつい量になって。もう5年6年で。それを子供が大きいなったら売りに行った、ブックオフに。結構な金額で買うてくれて、きれいに読んどったから。何日かそれ居酒屋飲みに行けたと。
–最後に何か聞きたいことはありますか?
うちOEMはやらないんで、うちの定番としてぜひ検討させていただきます。
–迷彩柄のブックカバーが、多分FRATで買うことができますという。
–ここまで言うといて、当日買われへんかったら面白いですね。それでは、ありがとうございました!